「君の名は。」が超えられない壁

こんにちわ。北見尚之です。

 

昨年から上映されているアニメ映画「君の名は。」が、今年に入っても入場者数を伸ばしています。
興行収入は240億円を突破し、現在日本歴代4位という記録で、今も好調の為3位「アナと雪の女王」や2位「タイタニック」を抜く可能性も出てきました。
だが、興行収入で上回れないと言われているのが歴代1位の「千と千尋の神隠し」です。

 

君の名は。」は、東京に住む男子高校生と岐阜に住む女子高校生の心が入れ替わるという物語です。
当初の観客は新海監督のファンである若い人が中心だったという。しかし、そのストーリーや美しい映像・音楽などの評判で、話題に昇ると幅広い年代で人気になり大ヒットとなった。
昨年8月の公開だが人気はいまだ衰えず、今も上映している映画館は多い。映画業界では「通常の上映期間は1ヵ月程度」とされるなか、今も上映しているのは異例のロングランとなります。

 

人気は国内だけにとどまらず、今年より韓国で上映されると初日の興行収入と動員数で1位となり、台湾やタイ、香港、中国などでも1位を記録している。
中国では、作品に登場した場所のモデルとされる東京都新宿や岐阜県飛騨などを訪れるための地図や資料が出回っているという。

 

日本での興行収入は現在約240億円で、今の人気と勢いを考えれば、日本の歴代興行収入で2位に浮上することも十分に考えられる位置に付けている。
だが、1位となると話は別のようだ。そこには「千と千尋の神隠し」という超えなければならない大きな壁が存在する。

千と千尋の神隠し」は平成13年に公開されたが、公開当初から人気となり興行収入は約308億円に達している。

君の名は。」が追い上げるチャンスと見られていたのがアカデミー賞の受賞である。「千と千尋の神隠し」は長編アニメ部門で最優秀賞に選ばれている。米国でも高く評価されたことが国内でも大きな話題となった。
今年は2月26日に発表されるが、実は「君の名は。」が選ばれることに周囲では期待が高まっていた。だが、発表されたアカデミー賞の候補からは外れてしまった。

 

「興行収入10億円超えがヒット作」と言われる映画業界で、240億円を超える「君の名は。」は、素晴らしい映画であることは明白です。
ただ、「君の名は。」の大ヒットによって、15年以上前に公開された「千と千尋の神隠し」がいかに偉大な作品であったかが浮き彫りにされる形となった。

 

これだけ、話題の作品ですが私はまだ見ておらず、今更見に行くのも恥ずかしい気もしてこの前は「サバイバルファミリー」を思わず見てしまった。

 

北見尚之