カップ麺にちょい足しのブームにも意外な落とし穴

こんにちわ。北見尚之です。

小腹を満たしたり、主食にもなるカップラーメンや袋麺などの即席麺。
そんな中、即席麺市場の競争激化に伴い毎週のように新商品が登場していますが、そこでカップ麺に簡単隠し味をチョイ足しが密かなブームにもなっています。

いろいろな商品が開発されさらに美味しくなってきたカップ麺ですが、さらにひと手間加えるだけで本格的な味わいを楽しめたり、自分好みの味が作れるのがチョイ足しです。
皆さんの中にも試したことのある人がいると思います。

例えば、、、
○ごま油
鼻に抜けるごま油の香りが、コクと深みを引き立たせます。醤油ラーメンをこってりとさせたり、トムヤンクンのような韓国風な味わいになります。

お酢
サッと一回しかけて食べると味がしまって美味しくなり後味もサッパリします。食欲が落ちている時になど良さそう。

○わさび
ぴりっとしたワサビの辛味とさわやかな風味がカップ麺に実に良くマッチします。さっぱりと食べたい時は、少しだけ入れると美味しく食べられます。鼻に抜けるツンとした辛さがやみつきになります。

○マヨネーズ
まさに王道といった味わい。さすが万能調味料で塩ラーメンにかけても実は美味しいです。特にシーフード系のラーメンとの相性がいいようです。

ケチャップ
カップヌードルの醤油味に、ケチャップを混ぜると、スパゲッティのナポリタンの味になります。最近流行りのトマトラーメンのような味わいになりイタリアンな感じの味に仕上がります。

○魚粉
特に相性がいいのはシンプルな醤油ラーメンです。豚骨系のカップラーメンに入れると魚介豚骨になり、奥行きのある味になります。最近ではちょい足し用の魚粉も発売されています。

○柚子胡椒
これでインスタントっぽさが一気になくなりオトナ味に変身します。 ほどよい塩気に柚子のさわやかな酸味と香りが混じりペロリと食べれます。

オイスターソース
オイスターソースを足すと味が濃厚になります。塩味の魚介系のスープによく合います。

などさまざまなチョイ足しがあります。
ついつい、いろいろと試したくなってしまうカップ麺のちょい足しレシピですが、実は食品の中には、メーカー各社が「入れてはいけない」と注意喚起しているものもあります。
一体、どんな食品なんでしょうか。メーカー各社や日本即席食品工業協会が「入れてはいけない」として挙げているのは、以下の通りです。

・しそ油
エゴマ
・ココナッツオイル(ヤシ油)
亜麻仁油
・「中鎖脂肪酸」を多く含む食品

その理由は、カップ麺には「発泡ポリスチレン(発泡スチロール)」の容器が多いのですが、これらの食品を加えて熱湯を注ぐと、容器が溶けてお湯がこぼれてしまう可能性があります。
つまり、「入れてはいけない」理由は味ではなく容器の問題で避けるべきというわけです。

ちなみに、発泡スチロールはカップ麺に限らず、食品容器に広く利用されている素材です。
この他にもてんぷらのような高温の食品やかんきつ類の皮に含まれる油などに発泡ポリスチレンは弱いことが知られています。

チョイ足しして自分好みにして美味しく食べるのはいいことだと思いますが、何かを足すときにはちゃんと大丈夫な食品かちゃんと考えてから足す必要がありそうですね。

北見尚之