多様性を否定するような全面禁煙

こんにちわ。北見尚之です。

2020年東京五輪パラリンピックでは競技会場の敷地内を全面禁煙とする「タバコのない五輪」というキャッチフレーズを掲げています。

選手村は原則禁煙となり、アスリートがタバコを吸うことができるのは限られた喫煙スペースだけとなります。
タバコを吸ってもメダルを取ることができれば吸っても問題はありません。
たくさんの犠牲を払い金メダルを目指すアスリートがタバコを吸うという選択肢を選ぶのは尊重すべきだと思います。
法律に違反しているわけではなく、ましてやドーピング規定にも違反しません。

東京五輪で喫煙できる環境が極めて限られることは不公平であり、喫煙環境の排除ではなく分煙設備を設けることがまっとうな対策と言えます。
アスリートだけでなく観客にもタバコを楽しむ設備があってもよいはずです。

もちろんタバコが身体に悪いことをしっかりと理解することは必要です。
また、喫煙者の周りにいる人が受動喫煙による健康被害を受けるリスクもあります。
そんなリスクを承知でタバコを吸う人に対して東京五輪の対応はあまりに残酷と言えます。

一致団結して拒絶する風潮は自己中心的とも思えます。
そもそもいろんな生き方があっていいはずで、自分の価値観とは異なる人間がいてもお互いさまと思って寛容でいられる世の中であるべきです。

しかし、タバコは確かに身体に悪いものですが、それ以上に糖分の取り過ぎで糖尿病になる人は存在します。
嗜好品とはルールさえ守ればそれを選択するかは当人の自由のはずです。
なので、分煙や喫煙スペースの設置は大賛成ですが、そもそも全面禁煙というのには違和感しか覚えません。

北見尚之