電気料金がまた値上げの見通し

こんにちわ。北見尚之です。

2021年9月から値上がりがつづく燃料費調整額、電力会社による値上げですが、
電気料金がなぜ値上げされるのか、知らない方も多いはず。

まずは電気料金の内訳について、
基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金
上記に消費税が加算されます。

上記4項目のいずれかが値上げされると電気料金が値上がりします。
電力会社・電気料金プランによっては上記以外の項目が加算されることもあります。

その中でも、電気代に含まれている「燃料費調整額」の値上がりは「液化天然ガス」などの高騰が原因です。
2021年9月から、東京電力EPや関西電力など各社の電気料金が値上がりしつづけています。
主な原因は、石炭や液化天然ガスLNG)などの輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が値上げされているためです。

日本の電気事業者が発電している電気の多くは石炭や液化天然ガスLNG)などを燃料とした火力発電からのものです。
全体の発電電力量に対して、石炭は29.7%、液化天然ガスは37.6%も占めていて、
石炭と液化天然ガスに依存していることがわかります。
さらに、ほとんどの燃料を海外からの輸入に頼っているため、石炭や液化天然ガスが高騰すると、
電気料金も比例して値上がりしてしまいます。

その中で、大手電力10社のうち、2社が9月の家庭向け電気料金を前月に比べ値上げする見通しであることを発表しました。
ウクライナ危機などで火力発電の燃料となる液化天然ガスLNG)や石炭の輸入価格が高騰したことが影響で、
残る8社は燃料費の変動を料金に上乗せする燃料費調整制度の上限に達しているため据え置くが、大手都市ガスは3社は値上げをします。

標準的な家庭の電気料金で、中部電力は364円上がって9111円になる見通しで、東京電力は新たに燃料費調整制度の上限に達するため8円の上昇にとどまります。
中部電力以外の大手9社は燃料費の上昇分を料金に転嫁しきれず、経営が圧迫されており中部電力も上限が近づいているとのこと。

またしても値上げだし、コロナも感染拡大してるしで本当に辛抱続きで嫌にもなってしまいますね。
値下げとかキャンペーンとか、そういうのもあると盛り上がって明るい雰囲気にもなれるんですがね。

北見尚之