大江戸温泉物語と湯快リゾートが合体。

こんにちわ。北見尚之です。

温浴施設などを運営する大江戸温泉物語湯快リゾートが、2024年春に経営統合する方針を発表しました。
大江戸温泉物語は東京都中央区で、湯快リゾート京都府京都市に拠点を置き、
東西でそれぞれ知名度が高い両社が合流という形になります。

実は、大江戸温泉物語湯快リゾートも、米ローンスターといういわゆる外資ファンドの傘下で、
企業価値を高めていく戦略の1つとして、スケールメリット企業価値をより向上していくという目的での統合のようです。

それぞれのブランドを残すかどうかは現在ではまだ協議中のようです。
統合にともなう売上など数値目標は公表していないが、両社が目指すのは業務効率化や人手不足の解消、
また、回復傾向にある訪日客の需要の取り込みです。

関係者は業務効率化や人手不足の解消について、正直、明確な打ち手は難しいところがあり、
小さい努力を重ねていく必要があるとし、それぞれの会社が持つノウハウを共有することで新たなやり方が見つけ、
配置転換をさせることでノウハウを落とし込むなど、さまざまな打ち手を見つけていきたいと話しています。

また、訪日客の需要については統合にかかわらず、すでに大江戸温泉物語単体でも重視していて、
すでに「海外OTA」と言われる予約サイトに開放し、団体のみならず個人でも気軽に予約できるようにするなど、
訪日客需要の取り組みは積極的に進めています。

2022年に外資ファンドのローンスター大江戸温泉物語を買収し、2023年1月にローンスター湯快リゾートに出資しました。
それ以降のシナジー効果について、両社の経営幹部が集まって議論をしてきており、
「今後日本の温泉ホテル業界のリーディングカンパニーを目指す」とコメントしています。

話しは、変わりますが「大江戸温泉物語」とうと「東京お台場」を連想する人も少なくないのではないでしょうか。
「東京お台場 大江戸温泉物語」は、惜しくも2021年9年5日の営業をもって閉館となってしまいました。

この「お台場」の頭になぜ「お」が付くのか。
ずっと「お台場」と呼ばれ親しまれた地であるものの、不思議に思う人がそこまで多くなかったでしょう。

実は、江戸幕府に関係のあった場所は「御」の字が頭に付いて呼ばれているとみられることを発見され、
Twitter上で話題になり、多くの反響が寄せられました。

お台場は、江戸時代末期、ペリー来航をきっかけに、外国船の襲来を脅威に感じるようになった徳川幕府が、
江戸を守るために築いた砲台を「台場」と呼ぶようになったのが始まりで、
幕府直轄の地や由来のものには「御」を付けて呼ぶ習慣があったことから、
「台場」の頭に「お」を付けて「お台場」と呼ぶようになったのが有力な説なようです。

今回の経営統合は、外資ファンドが絡んでいるとなると一見、海外投資家の利益重視の統合にしか見えない部分もありますが、
温泉ホテル業界の名の知れた2社が統合することによって新しいサービスなども期待出来るかもしれませんね。

北見尚之