24卒就活生の半数以上が「内定後」に辞退。

こんにちわ。北見尚之です。

少子化をはじめとする若い労働力の減少により、新卒採用は売り手市場となっているのは皆さんもご存じのことでしょう。
今や新卒採用は「企業が学生を選ぶ」ではなく、「学生が企業を選ぶ」ものへと変化しました。
複数の企業から内定をもらう学生も珍しくなく、必然的に内定辞退が増加していくことになります。

採用サービスを運営する事業者の2024年卒の学生を対象に実施した調査から各選考フェーズでの辞退率とその理由が見えてきました。
「説明会後」に選考を辞退したことがある人は7割強、「1次選考後」は4割強、「最終選考後」は約3割、
「内定後」の辞退に至っては半数を超える55.8%となりました。

まず、「企業の説明会後」に選考を辞退したことがある就活生の辞退理由で、
特に多かったのは「自分に合う企業ではなかった」でした。
回答者からは「思っていたイメージと実態が異なっていた」「自分には合わないと思った」などの声があり、
説明会の段階で企業とのフィット感を判断する人が多いことが読み取れます。

次に、「1次選考後」に辞退したことがあるの人に理由の、約半数が「自分が働くイメージができなかった」と回答しました。
以降は、「とりあえずエントリーしただけ」、「他の予定と選考の日程が被った」、「他の企業の練習だった」と続きました。
回答した就活生からは「同業他社と比較して」「より志望度の高い企業の選考が進んでいたため」
「社長さんの雰囲気が、自分に合わないと感じた」などの声もありました。

「最終選考後」に辞退した経験のある人の、理由として「志望度の高い企業から内定をもらった」が最も多く7割を超えました。
この段階になると「会社の雰囲気がマッチしていなかった」、「自分には合わないと感じた」などの
会社とのミスマッチの意見は減少しています。

そして、「志望企業の内定後」に内定を辞退した経験がある人の、辞退した理由トップは「本命企業ではなかった」でした。
次いで2位は「福利厚生が他社の方がよかった」で、3位「希望している勤務地でなかった」、
4位「キャリアアップのイメージができなかった」と続きました。

一方で、内定承諾した企業を選んだ理由の、最多は「自分がやりたい仕事ができる」で5割弱でした。
その他では、「社員・社風が良い」、「給料が良い」、「自分の望む働き方ができる」などの理由が挙げられました。

内定が受諾され、新卒で採用となってもいまどきのZ世代の思想や、
今の若者はヌルいや、出世意欲がないなどの問題が控えているので、採用担当者や教育担当者は本当に大変そうですよね。

北見尚之