入社前後のギャップは多いのか?!

こんにちわ。北見尚之です。

今日から新年度を迎え、来年の就職へ向けた就職活動が本格化してきます。
最初のキャリアとなる、大切な1社に巡り合うため就活生の多くが企業研究などを盛んに行っている時期と思われますが、
どんな点に気を付けて企業を選べばよいのか、社会人を対象に実施した調査結果がありました。

その調査は、昨年4月入社の新入社員を対象に入社前後のギャップについて尋ねたもので、
1年近く社会人生活を送った時点での、半数以上の人が就活時とのギャップを感じていました。

メーカーに就職した理系の男性は「技術職だが、書類作成や打ち合わせなどのデスクワークが業務の大半を占める」と不満をこぼします。
他にも「海外と仕事ができると聞いていたが、ほとんど海外と接点がなかった」や、
エネルギー系に就職した女性は「自由に挑戦できるというイメージだったが、実際は言われたことをやる感じだった」などのように、
仕事の進め方など業務内容への違和感を感じているようです。

実際に、入社前にもっと知っておけばよかったことを尋ねた質問では、「実際の仕事内容」が最も多く挙がっています。
2位は「残業・休日出勤の実態」で、3位は「給与水準・平均年収」と続きます。

それ以外のギャップでは、金融の女性は「残業が多く体力的にきつい」、メーカーの男性は「少数精鋭といえば聞こえがいいが、実態は人手不足。労働環境が想像より悪い」、
サービス業の女性は「給料にみなし残業代が含まれていた」といった声が挙がりました。

もちろん、中にはプラスのギャップを感じた人もいて、IT系の女性は「想像していたよりも自分の裁量が大きく、自由に取り組める雰囲気があった」、
物流系の女性は「思っていたよりも休みが取りやすかった」などのうれしい誤算の声もあります。

実際の仕事内容や勤務の実態などは入ってみないと分からないことも多いです。
ですが、、思い描いていたものとあまりにかけ離れていると自信喪失や予期せぬ早期離職につながることもあります。

コロナ禍をきっかけにオンラインでの活動が主流となる中で、ミスマッチを減らす工夫として企業側もなるべく実態を伝えるようにしたり、
オンラインでの社員訪問や質問会を実施する企業も増えています。

ただし、採用あるあるでもありますが、採用する側とされる側でいい事しか言わずにギャップが生まれ、
結果的に就職しても双方にいい方向にならないケースも多分にあるのも実態です。

では、その中でどう企業を選定するべきなのか。
正解ではないかもしれませんが、労を惜しまずに就活に関わる機会を出来るだけ利用して、できるだけ情報を集めたたり、
企業と話す場になるべく参加しその上で就職先を決定するのがベターだと思います。

ある意味、就職活動は体力勝負みたいなところもありますからね。

北見尚之