「タッチレスパネル」導入による実証実験

こんにちわ。北見尚之です。

JR西日本では2021年7月2日(金)、新大阪駅の「みどりの券売機」に「タッチレスパネル」を搭載した新しい券売機を試験導入し実証実験を開始しました。
新型コロナウイルス感染拡大対策の取り組みの一環で、導入期間は当日から約2ヶ月間の予定です。

実証実験を行うタッチレス(非接触操作対応)パネルは、感染症の流行に伴う「非接触化」の需要を受けて開発し、
導入場所は新大阪駅東口の「みどりの券売機」のうち1台に設置しました。

タッチレスパネルは既存の券売機のディスプレイ部分に取り付けられ、このパネルは数cm離れた状態でも触感を認識できるため、
画面に指を触れることなく券売機の操作を行えるようになります。

従来の感圧式タッチパネル付き券売機にタッチレスセンサーを備えたパネルを装着し画面に直接触れることなく、
画面から数センチ離れた状態でも操作できるようにしこれまでのタッチ操作も併用可能となります。
併せてJR九州も、2021年7月6日(火)からタッチレスパネル搭載券売機を博多駅へ導入し、博多駅在来線中央改札口横のみどりの窓口内に設置しています。

接触型の操作機器は鉄道以外の交通機関にも導入が進んでいて、例えば航空会社ではJALが2021年3月に羽田空港国内線の自動チェックイン機や、
自動手荷物預け機をタッチレス操作に対応させその後主要空港に展開しています。

具体的な仕組みとしては、高感度静電センサーを用いパネル表面から10cm離れていても手の存在を検知できます。
5cmまで近づくと手の位置を検知しさらに、3cmまで近づくと指の位置を認識できるという仕組みです。
検出したデータを処理することでジェスチャーによる操作なども可能となります。
タッチレスパネルは応用して、エアコンの温度や風量制御、照明器具の制御やカーテンの開閉による照度調整などのデモ展示も行っており、
操作内容をディスプレイに表示したり、音によるフィードバックを組み合わせることで、初めて使用する人でも感覚的に操作でき、
システムとしての利便性も高めることが期待されています。

開発メーカーでは、医療・介護現場や公共交通機関など、衛生面の配慮が必要となるさまざまな市場でのマーケティング活動を強化し、
2021年頃の製品化を目指して開発を進めているそうです。

まさに、このご時世で「タッチレスパネル」は導入が進みそうですね。

北見尚之