約7割の企業が通年採用を導入・検討するもその障壁とは

こんにちわ。北見尚之です。

新卒採用している企業で通年採用を導入または導入の検討をしている企業が約7割にも上るそうです。
通年採用を導入または導入を検討している企業の内訳は約3割が以前から導入しているに対して約5割が導入時期は未定ということ。
導入したくてもさまざまな事情で目途が立っていない企業が多いようです。

通年採用の背景には、「必要な人材を最適な時期に採用できる」や「早期に就職活動を始めた学生に出会える」「3月卒業以外の学生を採用できる」や
ミスマッチリスクの軽減のやめにじっくり見極められるなど、多様な学生を採用したいというニーズが企業側にはあるようです。
しかし一方では、煩雑な採用業務の効率化や長期化による学生との接点の一元管理など学生の入社意欲を上げるためのコミュニケーション設計が必要になってきます。

一律採用では、合同説明会や就活セミナーが行われ学生に就職活動に必要なことを伝えながら意識を高めていきます。
企業側も期間の集中で、書類選考や面接など学生とのやり取りになどに時間と人員を割けますが、通年採用となるとこれまで通りにはいかないことも増えていきます。

既に通年採用を導入している企業は、求める人材を確実に採用するよう進める必要性とシステムでの管理が必須との意見もあり採用のためのシステム作りの必要性が上がっています。
通年採用を検討している企業からは、ある程度人数の採用が必要なポジションにおいては長期化により負担増となる可能性とコスト増大への懸念が障壁になっています。
また、内定を出してもいつ辞退されるかわからなく採用業務が難しくなるのではという声もあり同時期に就職活動を行うことが企業への安心感を得ている側面もあります。

通年採用が拡大し、就職活動が長期化すると企業が学生1人ひとりをじっくり見極める方向になっていくのでしょうが、通年採用における学生へのフォローの重要性も上がり、
どちらか一方の目線だけでは逆にミスマッチリスクが増加してしまいます。

このご時世なので、多様化する働き方に企業の通年採用が双方にとってメリットになるように学生へのフォローのスキーム作りや採用のシステム化が進み、
これからも多くの企業が導入すると多様化する働き方にも沿った採用になりそうなので各企業でも早急に検討・導入を進めて欲しいものですね。

北見尚之